投稿

1月, 2025の投稿を表示しています

易占い|64卦384爻|17「沢雷随」と各爻のメッセージ《人生の指針》

イメージ
Pixabay 沢雷随のメッセージ 沢雷随 ䷐ 易占いは、得た卦の卦辞と爻辞また各伝を読むほか、上下の八卦の象意や爻のあり方などをみて、問う人が直感でメッセージを選び取ることができるものです。 以下、周易における 沢雷随と各爻のメッセージ を簡単にまとめました。 少しでも参考にしていただける部分がありましたら幸いです。 外卦(上卦)☱ 兌(沢) 内卦(下卦)☳ 震(雷) 沢雷随は、追随、従うことを表す卦です。 震(雷)は「動く」、兌(沢)は「喜ぶ」という意味があります。 沢雷随は、自分が従う動きを取ることによって、相手が喜ぶことを表します。 従うというと、主体性がなく消極的な感じがしますが、自らの意志で喜んで相手に従い、それによって相手も喜ぶならば、お互いに良い結果を得られる時です。 八卦は六親(家族)を表し、震(雷)は「長男」、兌(沢)は「三女」を象徴します。 雷の上に沢があるので、長男が三女を肩に乗せて、二人で肩車を楽しんでいる姿をイメージすることができます。 この場合、長男から申し出て三女が喜んでいる姿、または三女が上手に甘えて長男がそれに快く応じているような、微笑ましい状況がイメージできます。 このように、自然な流れに沿った柔軟で臨機応変な従い方は、理想的な従う道と言えるでしょう。 易占いにおける大成卦(六十四卦)は、内卦(下卦)は自分、外卦(上卦)は相手を表します。 沢雷随の初爻は、震(雷)の主爻にあたり、自ら動くことによって相手を喜ばす主体となります。 沢雷随は、二爻と五爻だけが正しく応じ合っている卦です。 五爻は、陽で中庸を得ており、同じく中庸を得ている陰の二爻に忠実であろうとしています。 この善き者との約束を守って結束すれば、結果が吉であることは言うまでもありません。 しかしながら、二爻は心弱く、五爻を待てずに初爻に従ってしまいそうになっています。 二爻の爻辞には『小子に係りて、丈夫を失う。』とあり、目の前の小利に釣られて本分を見失ってしまうことを表しています。 手軽で身近なものに安易に従えば、大切なものを失ったり、取り返しがつかなくなるかもしれません。 本来の道を忘れて、目先の安直なものに引っかかりやすい時なので、注意が必要です。 引っかかると言っても、騙されたというよりも、自らが安易な方を選びがちなことが表されているので、日頃からの心構えが大切で...

易経|64卦384爻|17沢雷随(たくらいずい)の卦辞と爻辞、読み方、変卦など

イメージ
沢雷随 沢雷随は、易経六十四卦の17番目の卦です。 ䷐ 卦辞は、以下の通り。 随は、元いに亨る貞しきに利あり。咎なし。 (ずいは、おおいにとおるただしきにりあり。とがなし。)  沢雷随の 初爻 沢雷随の初爻は、陽であり初九と言います。 初九は、陽位に陽で居る正の不及爻です。 🟥爻辞は、以下の通り。 初九は、官渝ることあり。貞なれば吉。門を出でて交わるに功あり。 (しょきゅうは、かんかわることあり。ていなればきち。もんをいでてまじわるにこうあり。)  沢雷随の初爻が変ずると、 沢地萃 になります。 ䷐ →䷬ 沢雷随の 二爻 沢雷随の二爻は、陰であり六二と言います。 六二は、陰位に陰で居る正の中庸爻です。 🟧爻辞は、以下の通り。 六二は、小子に係りて、丈夫を失う。 (りくじは、しょうしにかかりて、じょうふをうしなう。)    沢雷随の二爻が変ずると、 兌為沢 になります。 ䷐ →䷹ 沢雷随の 三爻 沢雷随の三爻は、陰であり六三と言います。 六三は、陽位に陰で居る不正の過爻です。 🟨爻辞は、以下の通り。 六三は、丈夫に係りて、小子を失う。随って求むるあれば得。貞に居るに利あり。 (りくさんは、じょうふにかかりて、しょうしをうしなう。したがってもとむるあればう。ていにおるにりあり。)  沢雷随の三爻が変ずると、 沢火革 になります。 ䷐ →䷰ 沢雷随の 四爻 沢雷随の四爻は、陽であり九四と言います。 九四は、陰位に陽で居る不正の不及爻です。 🟩爻辞は、以下の通り。 九四は、随って獲るあり。貞なれども凶。孚あって道に在り、以て明らかなれば、何の咎あらん。 (きゅうしは、したがってうるあり。ていなれどもきょう。まことあってみちにあり、もってあきらかなれば、なんのとがあらん。)  沢雷随の四爻が変ずると、 水雷屯 になります。 ䷐ →䷂ 沢雷随の 五爻 沢雷随の五爻は、陽であり九五と言います。 九五は、陽位に陽で居る正の中庸爻です。 🟦爻辞は、以下の通り。 九五は、嘉に孚あり、吉なり。 (りくごは、かにまことあり、きちなり。)  沢雷随の五爻が変ずると、 震為雷 になります。 ䷐ →䷲ 沢雷随の 上爻 沢雷随の上爻は、陰であり上六と言います。 上六は、陰位に陰で居る正の過爻です。 🟪爻辞は、以下の通り...

MBTIと占い|冬に咲く花 〜 クリスマスローズ《ブログ再開》

イメージ
Pixabay 時が経つのが、あっという間で… このブログは、去年の11月末に始めて、最初は毎日更新していたはずなんですけど… 先月半ばにパタッと更新が途絶えて… そして、いつの間にか3週間も経っていた…?? 年々時が経つのがあっという間で、意味がよく分からないです。 たまに、今がどの季節か分からなくなったりもしますし、曜日の感覚もないような生活を送っているんですけど… クリスマスってもう終わったんですよね、私なにしてたんだっけな…?? 暦の上では、クリスマスって特になんにも感じないし、ノーマークでした。 クリスマスって聞くと、クリスマスローズを思い出すくらいかな。 先月までは、このブログで花の記事を書くならクリスマスローズにしようと思っていたのですが… いつの間にか12月は終ってるし、いつの間にか2025年になってるし、本当に意味が分からないです。 クリスマスローズが好き あなたは、クリスマスローズは好きですか? あのくすんだ色合いが、なんともいいですよね♪ 少し下向きに咲くところも、なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。 品種改良されていろんな種類があるため、希少性の高いクリスマスローズもあるんだとか。 花にはそんなに詳しくないのですが、クリスマスローズはキンポウゲ科に属していて、学名は「ヘレボルス」なんだそうです。 花にとっては、何科に属するとかはどうでも良いのでしょうけど。 占いも分類することで一旦は把握ができますが、誰もが二人といない唯一人の人間ですから、やっぱり対面鑑定に限るなって思います。 一時期、プログラミングをちょっとかじっていて、占いサイトを作ろうと思ったこともあったのですが、結局あんまりモチベーション湧かなかったことを思い出しました。 プログラミングの知識は、ちょっとだけブログ運営に役立っているくらいです。 クリスマスローズの開花時期は、12月頃から2月頃までなので、まさに冬に咲く花ですね。 四柱推命では、通常とは異なる時期に開花を迎える冬の花のような人生を送る人もいるとされていたり、人生が植物の成長になぞらえて解釈されたりしますが、実に言い得て妙なものです。 クリスマスローズの花言葉には、「不安を和らげて」「安心させて」「いたわり」「慰め」「追憶」などがありますが、追憶とは、過去に思いを馳せることです。 確かに、陰極まるこの時期は、過去に...

易占い|64卦384爻|16雷地豫と各爻のメッセージ《人生の指針》

イメージ
Pixabay 雷地豫のメッセージ 雷地豫 ䷏ 易占いは、得た卦の卦辞と爻辞また各伝を読むほか、上下の八卦の象意や爻のあり方などをみて、問う人が直感でメッセージを選び取ることができるものです。 以下、周易における 雷地豫と各爻のメッセージ を簡単にまとめました。 少しでも参考にしていただける部分がありましたら幸いです。 外卦(上卦)☳ 震(雷) 内卦(下卦)☷ 坤(地) 雷地豫は、喜びや楽しみを表す卦です。 坤(地)の上に震(雷)があり、地上に初雷が鳴り響いて、地の中から新芽や虫たちが震え出る春の喜びをイメージすることができます。 初雷は、立春以降に初めて鳴る雷のことで、これにより冬眠していた生き物は目を覚まし活動が始まります。 立春は二十四節気の正節の一つですが、次の正節の啓蟄になると、いよいよ暖かさを感じた虫たちが外に出てくる頃となるため、春雷のことを「虫出しの雷」と言ったりもしますね。 このように、雷地豫は喜びの春をイメージすることができる卦です。 参考: 【図解】二十四節気|「正節」と「中気」とは? - Divination.Page 雷地豫は、喜びや楽しさがある時ですが、怠けがちにもなりやすいので、気を引き締める必要がある時を表します。 一陽五陰の卦であり、この卦の唯一の陽は四爻に居て五爻の君主に委任されている大臣です。 四爻は、他の陰が集まって来て楽しみの中心人物となっていますが、あまり目立つと妬みを買う可能性もあるので、調子が良い時だけに油断は禁物です。 初爻は四爻と応じており、心強い援助者の力に乗じて得意気になって楽しんでいる小人です。 喜び舞い上って浮かれやすく、自分が楽しむことだけに夢中になっているので、驕慢な態度にならないよう注意が必要です。 三爻もまた、大臣の機嫌を取ったり顔色をうかがいながらも、かげで自分も楽しみに耽っているので、これもまた速やかに悔い改める必要がある態度と言えるでしょう。 五爻は君位に居ますが、やはり楽しみに耽溺している暗君です。 しかし皆が大臣の方に付いてしまっているので権威が危うくなっており、焦りと不安で息も絶え絶えな状態となっていることが表されています。 このように、雷地豫は楽しむ時ではありますが、そのあり方や態度が問われる時でもあり、慢心や口先だけの軽薄さにはくれぐれも注意する必要があると言えるでしょう。 人が寄...

このブログを検索