易占い|64卦384爻|17「沢雷随」と各爻のメッセージ《人生の指針》
Pixabay 沢雷随のメッセージ 沢雷随 ䷐ 易占いは、得た卦の卦辞と爻辞また各伝を読むほか、上下の八卦の象意や爻のあり方などをみて、問う人が直感でメッセージを選び取ることができるものです。 以下、周易における 沢雷随と各爻のメッセージ を簡単にまとめました。 少しでも参考にしていただける部分がありましたら幸いです。 外卦(上卦)☱ 兌(沢) 内卦(下卦)☳ 震(雷) 沢雷随は、追随、従うことを表す卦です。 震(雷)は「動く」、兌(沢)は「喜ぶ」という意味があります。 沢雷随は、自分が従う動きを取ることによって、相手が喜ぶことを表します。 従うというと、主体性がなく消極的な感じがしますが、自らの意志で喜んで相手に従い、それによって相手も喜ぶならば、お互いに良い結果を得られる時です。 八卦は六親(家族)を表し、震(雷)は「長男」、兌(沢)は「三女」を象徴します。 雷の上に沢があるので、長男が三女を肩に乗せて、二人で肩車を楽しんでいる姿をイメージすることができます。 この場合、長男から申し出て三女が喜んでいる姿、または三女が上手に甘えて長男がそれに快く応じているような、微笑ましい状況がイメージできます。 このように、自然な流れに沿った柔軟で臨機応変な従い方は、理想的な従う道と言えるでしょう。 易占いにおける大成卦(六十四卦)は、内卦(下卦)は自分、外卦(上卦)は相手を表します。 沢雷随の初爻は、震(雷)の主爻にあたり、自ら動くことによって相手を喜ばす主体となります。 沢雷随は、二爻と五爻だけが正しく応じ合っている卦です。 五爻は、陽で中庸を得ており、同じく中庸を得ている陰の二爻に忠実であろうとしています。 この善き者との約束を守って結束すれば、結果が吉であることは言うまでもありません。 しかしながら、二爻は心弱く、五爻を待てずに初爻に従ってしまいそうになっています。 二爻の爻辞には『小子に係りて、丈夫を失う。』とあり、目の前の小利に釣られて本分を見失ってしまうことを表しています。 手軽で身近なものに安易に従えば、大切なものを失ったり、取り返しがつかなくなるかもしれません。 本来の道を忘れて、目先の安直なものに引っかかりやすい時なので、注意が必要です。 引っかかると言っても、騙されたというよりも、自らが安易な方を選びがちなことが表されているので、日頃からの心構えが大切で...